【特別企画】

【今日はなんの日?】マンガで振り返るゲーム業界:「中古ゲームソフト訴訟」が結審(2002年4月25日)

 2002年4月25日に「中古ゲームソフトの販売は違法」と、大手メーカー各社とACCS(コンピューターソフトウェア著作権協会)がARTS(テレビゲームソフトウェア流通協会)を訴えていた裁判は、原告側の上告を最高裁第一小法廷が棄却したことで結審。中古ゲームソフトの売買は合法であることが認められた。

 本裁判は、1998年6月に東京で、7月に大阪で、カプコン、スクウェア、ナムコ、SCE(※社名はいずれも当時)の5社が、ゲームショップ経営会社のドゥーを訴えたのが発端。係争中は、メーカーが新作ソフトのパッケージに「中古販売は一切許可していません」などと書いて発売するケースも。またSCEは1998年1月、小売店にプレイステーションの販売価格の拘束、中古品の取り扱い制限などを行った事実が認められたとして、独禁法違反を理由に公正取引委員会より排除勧告を受けたこともあった。

※参考文献:「著作権と中古ソフト問題」(システムファイブ/1998年)

「今日は何の日?」とは

 不定期に過去に起きたゲーム業界に関する出来事をマンガでふりかえるコーナーです。

絵:橘 梓乃

 すでにライターデビューから30年が経ちましたが、自身初となるマンガ企画を当GAME Watchにて担当させていただくことになりました。今後もゲーム業界の歴史をユル~く、かつ真面目にご覧いただけるネタをいろいろご用意したいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします!

 ゲーム歴40年超のフリーライター。主な著書・共著は「ファミダス ファミコン裏技編」、「ゲーム職人第1集」、「デジタルゲームの教科書」、「ビジネスを変える『ゲームニクス』」、「ナムコはいかにして世界を変えたのか ゲーム音楽の誕生」など。2014年より日本デジタルゲーム学会ゲームメディアSIG代表も務める。

テキスト:鴫原 盛之(フリーライター)