【特別企画】

「GUITAR LIFE -LESSON1-」プレイレポート

親切ガイドと扱いやすい専用デバイスでギター知識0でも確実に上達!

【GUITAR LIFE -LESSON1-】

4月25日 発売

価格:12,980円

 ホリは、Nintendo Switch用ソフト「GUITAR LIFE -LESSON1-」を本日4月25日に発売する。価格は12,980円。

 「GUITAR LIFE -LESSON1-」は、手軽にギターの練習ができるレッスンに特化したゲームソフト。同梱するギター型の専用コントローラーで演奏しながら楽しくコードなどを覚えることができる。

 豊富なガイドやお手本が付いているのでギターの知識がなくとも1から基礎を学ぶことができ、難しいポイントも繰り返し練習できるため、自分のペースでステップアップしていけるのも大きな魅力。初心者はもちろん、ギターの練習に挫折してしまった経験がある方などにもオススメできるゲームとなっている。

 今回はギターの知識0、完全初心者の筆者が実機プレイを体験できる機会を得たので、本稿ではその様子や本作の魅力などについてお伝えしていく。

□「GUITAR LIFE -LESSON1-」の商品ページ

【【GUITAR LIFE -LESSON1-】 ゲーム内容紹介映像①「はじめてのレッスン編」】

完全初心者OK。ギターの持ち方など基礎的な知識から学べて徐々にステップアップ!

 ギターのゲームと言えばコナミの「GUITARFREAKS」といったリズムゲームを真っ先に思い浮かべる方もいると思うが、「GUITAR LIFE -LESSON1-」はギターが弾けるようになることを目的としたレッスン特化ゲーム。ハイスコアを競ったりするものではなく、ギターの基礎知識やコードを1つ1つじっくり学んでいくというものになっている。

 ゲームモードは「レッスン」、「楽曲演奏」、「ガイド」、「オプション」の4つ。「レッスン」が本作のメインとなるモードで、これをプレイしていくことでコードを習得していくことができ、楽曲を演奏できるようになる。「レッスン」は複数のレベルと難易度があり、簡単なものからクリアしていくことで次が解放されていくという仕組みだ。

ゲームのモードは全部で4つ。シンプルだがギターの上達に必要な要素がしっかり詰まっている
レッスンは複数のレベルと難易度が用意されている。まずは初級のレベル1からクリアしていき、徐々にステップアップしていこう

 はじめは画面に表示されるお手本を見ながら片手だけを使用してコードの押さえ方を学んでいく。次はもう一方の手でストローク(弦を弾く動作)をプラスしていき、最終的にはお手本なしで全ての動作を行ない楽曲を演奏、といった具合に難易度が徐々にアップ。初めは手元を見つつ頭でじっくり考えながらこなしていくが、これを繰り返していくことで体に各動作を馴染ませることができ、スムーズに音を鳴らすことができる。

 レッスンを終えると毎回リザルト画面が表示され、ミスが少ない状態だと合格の認定が貰える。ノーミスで終える必要はなく、ある程度感覚が掴めていればOKとなるようで判定は若干甘め。もし不安が残るようであれば何度も繰り返し同じレッスンを受けれるので納得がいくまで練習しよう。ミスしたからといってプレッシャーを感じることもなく、マイペースでじっくり学んでいけるのはゲームならではの大きな魅力と言える。

はじめはストロークを自動で行なってくれるので操作は片手のみ。コードの押さえ方に集中できる。ミスするとゲームの進行が一時停止するのでじっくり立て直すことができるので焦る必要はない。間違った指の位置なども表示されるのでかなりわかりやすい
レッスンを終えるとリザルト画面が表示される。ここで「プロレベル!」と判断され、熟練度がマスターに到達すると次のレベルが解放されていく。ノーミスでなくてもOKだが、スコアと採点が表示されるのでついパーフェクトを目指したくなる。何度も繰り返し挑戦できるので体に馴染むまで練習してみるといいだろう
レベルがあがると徐々に難しくなっていく。最終的にはお手本などが一切表示されない状態で正確な操作を行なっていくこととなる

 筆者は前述したようにギターに関する知識を全く持ち合わせておらず、コードや専門用語はもちろんギターの持ち方すらも知らなかったが、丁寧なチュートリアルと、失敗すると悔しくて何度も挑戦したくなるゲーム性のおかげで1時間ほどのプレイで初級をクリア。「Em7」、「Am7」、「E7」、「Em」という4つのコード習得に成功することができた。

 正直プレイ前はギター初心者で大丈夫だろうかという気持ちが大きかったが、本作はむしろ初心者にこそうってつけのゲームと言える。「レッスン」モードではゲームを進めていくとチュートリアルが流れるのでこれだけでもかなり親切だが、「ガイド」というモードでは専門用語や各コードのほか、ギターの構え方やピックの持ち方など基礎知識などについて調べることができる。筆者のようにギターに関して何もわからないという方は「レッスン」を始める前に「ガイド」を見ておくのがオススメだ。また、「ガイド」ではゲームをある程度進めたあとでも復習としてコードを確認したりできるので、一見すると地味なモードだがかなり便利なのでぜひ活用していただきたい。

 余談だが、ゲーム体験中に温かい目で見守ってくれたホリの開発陣の方たちがやたら褒めてくれるのでかなり気持ち良くプレイできた。1人でマイペースでプレイするものもいいが、家族や友人と一緒にプレイするのもかなりオススメ。特に子供を持つ親御さんであれば、子供と一緒にプレイすればとても良いコミュニケーションツールになりそうだと感じた。

「ガイド」モードにはゲームガイド、ギターガイド、コードライブラリの3つガイドが用意されている
各ガイドは画像付きとなっていてわかりやすい。筆者も「ストロークって何ぞや?」状態だったがここで基礎的な知識をつけることができた
ギターガイドではギターの各部位の名称や持ち方なども学べる
コードライブラリでは全コードが押さえ方付きで紹介されている
これはFコードという激ムズなやつらしい。このFコードができなくてギターを辞めて行く人も多いそう。過去にギターを練習して挫折してしまった人もこのゲームで再挑戦してみてはいかがだろうか

上級者は用意された楽曲をマスターしていくやりこみ要素も

 ある程度レッスンを進めてコードを覚えたという人は、「楽曲演奏」モードで様々な楽曲を弾いて楽しむことができる。このモードでは「ハルノヒ/あいみょん」、「さよならエレジー/菅田将暉」、「Happy birthday to you」といった楽曲が予め用意されており、「レッスン」モードで学んだ技術を駆使することで演奏可能。各楽曲には上手く弾けるようになるためのレッスンも用意されており、お手本をつけたり、一定の範囲のみを繰り返し練習したりすることもできる。

 「楽曲演奏」モードのラインナップについては今後DLCとして追加されていくようで、早ければ1カ月後には出せるかもしれないとのこと。どういった楽曲が追加されるかについては未定となっているので、今後の情報に期待したい。

「楽曲演奏」モードで用意されているのは、少ないコードで弾ける曲やギター経験者でも難しい曲など全10曲。全てを演奏できるようになるのはなかなか難しいが、目標とすることで練習の励みになる。ちなみに「アンパンマンのマーチ」は子供向けかと思いきや、ギターで弾くとかなり難易度の高い曲らしい
「楽曲演奏」の各楽曲にもレッスンが用意されている
フリーレッスンではストロークの補助やお手本の表示、演奏する範囲指定など様々な設定ができる
開発部の遠藤将城さんに「楽曲演奏」モードでのデモンストレーションをお願いしてみた。遠藤さんは本作に関わるまでギターはほぼ未経験だったというが、このゲームを通じてみるみる上達。激ムズのFコードも難なく弾きこなしていた。ほかのスタッフも未経験からギターを弾けるようになった方が多数いるとのこと。なるほど、これはかなり説得力がある
初心者の目から見て複雑なコードをさらっと弾きこなす姿はかなりかっこいい…!
「オプション」モードのフリー演奏という項目では自由に演奏することもできる。ゲーム内に収録されていない曲や、自分で作曲したものを演奏するのにも活用できそうだ。ゲーム配信などで他の人と一緒に演奏したり、他の楽器とセッション、といった遊び方も面白いかもしれない

試作を繰り返し完成したこだわり設計の専用デバイス

 本作の大きな特徴は何と言ってもギター型の専用デバイスが同梱するという点。ギターの上達を目的に開発されたという専用コントローラーは座った状態でも構えやすく、誰でも持ちやすい形状となっている。重量は約775gで、一般的なアコースティックギターは1〜3kgと言われているのでそれと比べるとかなり軽く、実際に持ってみたところ子供でも扱いやすいのではと感じた。

 左手で操作する箇所には6弦分の入力が可能なストリングボタンが搭載されており、本物のギターと同じようにコードを押さえられるため演奏の感覚が掴みやすい。また、右手操作部分にも6弦分の入力ボタンが付いており、コードストロークなどの手の動かし方を身につけることができる。さらに専用ピックも同梱されているので、より実物に近い感覚でレッスンができるようになっている。

 デバイスの完成までには何度も試作を繰り返したようで、形状や弦の素材などにとことんこだわったものとなっているようだ。特に弦はコードを押さえた際に指がすぐに痛くなったり、ストロークを繰り返す内にボロボロになってしまうといった問題が発生するなど、納得のいくものになるまでにかなりの苦労があったという。これまでに多くのコントローラーデバイスを生み出してきたホリならではの技術によって開発されたこだわりのギターデバイスにもぜひ注目していただきたい。

コンパクトながらも本物のギターの基本的な特徴をしっかり再現。構えた時の上部にSwitchのJou-Con差し込み口があるので演奏中には全く邪魔にならず、画面操作時にすぐに触れる
本物よりも少しだけ大きいという専用ピックも付属

 「GUITAR LIFE -LESSON1-」発売に先駆け開催された一般の方向けの体験会も非常に好評で、参加者はなんと200名を超える盛況ぶり。ギター初心者の方も多く、中には夢中でプレイしてすぐに上達がみえた人もいたとのこと。

 一方で、ギター経験者の方からは少し物足りないといった意見もあったそうで、これを受けて上級者向けのプロ版の開発なども考えていきたいとのこと。ほかにも、MIDIを搭載して楽曲制作に活かしたり、PCなど他のデバイスでも使用できるようにするといったことも将来的には視野に入れていきたいという、今後の展望も伺うことができた。

 最後に、ホリ開発部部長の村松洋明さんは「このゲームをきっかけにギターを始めた人がプロになって、そのエピソードを語ってくれような人が現れる未来を期待したい」と語ってくれた。ゲームのさらなる可能性を引き出してくれそうな「GUITAR LIFE -LESSON1-」。興味のある方はぜひ自身でプレイしていただき、文字通りギターライフを存分に楽しんでほしい。